FAQ (よくある質問と回答)
VPN Gate は将来的に有償サービスになるのでしょうか?
いいえ、決して有償サービスになることはありません。
VPN Gate
プロジェクトは国立大学である筑波大学において運用されています。国立大学では一般的な規則として収益目的の活動を行ってはならないことになっています。
さらに、日本の電気通信事業法によると、営利目的の電気通信サービスは電気通信事業として政府への届出が義務付けられています。また、総務大臣による行政命令に従う義務が生じてしまいます。すなわち
VPN Gate が仮に有料化してしまうと、日本政府による干渉を受ける可能性があります。これを避けるために、我々は
VPN Gate プロジェクトを有償サービスにすることを望みません。また、VPN Gate
の中継ノードは多数の世界中のボランティアによって構成されているという特徴が、VPN Gate
を有償化するのを難しくする状況を作り出しています。
上記が VPN Gate プロジェクトを将来的に有償サービスにすることが決してない理由です。
VPN Gate サービスは何年間継続提供される予定ですか?
我々は VPN Gate プロジェクトを 2013 年 3 月 8 日に立ち上げました。
我々にはこのサービスをできれば 8
年間以上継続的に提供していきたいという強い希望があります。しかしながら、万一避けることができない理由
(たとえば技術的な問題、法的な問題またはプロジェクトメンバーの問題)
が発生した場合は、サービスは早期に終了するかも知れません。それでも我々はこのサービスを最低 3
年間は継続するべきだと考えています。
プロジェクト情報のページによると、登 大遊 が VPN Gate
プロジェクトの責任者とのことですが、彼の身に何か生じた場合は VPN Gate は継続して稼働するのでしょうか?
VPN Gate
をできるだけ安定して稼働させるため、我々は筑波大学において冗長的なメンテナンス体制を整備しています。そのため、仮に
VPN Gate プロジェクトの代表者に問題が発生した場合でも、VPN Gate プロジェクトは継続できると思われます。
しかしながら、VPN Gate の継続が危機的な状況になった場合においては、我々は VPN Gate
プロジェクト全体のソースコードを無償で公開します。(これには VPN Gate Server や Client
だけではなく、VPN Gate
システム全体を誰でも構築することができるようにするための完全なソースコードが含まれます。)
ソースコードは安全な第三者によって保管されており、仮に VPN Gate
の構成メンバーすべてが活動できなくなった場合には自動的に開示されます。VPN Gate
プロジェクトが万一絶滅してしまった場合は、是非新しい VPN Gate プロジェクトをあなた自身の手で立ち上げ、VPN
Gate プロジェクトの活動を継続してください。
VPN Gate について質問をしたり、サポートを受けたい。
フォーラムでご質問ください。
VPN Gate は企業によって提供される商用サービスですか?
いいえ。VPN Gate
は、日本に所在する筑波大学大学院における学術的な研究を目的として実施されているオンラインサービスです。本研究は、グローバルな分散型公開
VPN 中継サーバーに関する知見を得ることを目的としています。
VPN Gate プロジェクトはソフトイーサ株式会社によって運営されているのですか?
いいえ。ソフトイーサ株式会社は本プロジェクトの運営者ではありません。
VPN Gate は無償で利用できますか?
はい。VPN Gate で提供されている公開 VPN 中継サーバー一覧には、すべて無償で VPN
接続を行うことができます。なぜならば、これらの中継サーバーはすべてボランティアによって運営されているためです。あなたもボランティアになることができます。
VPN Gate を利用するためにユーザー登録は必要ですか?
いいえ、ユーザー登録は不要です。
VPN Gate に接続するための方法を教えてください。
OS によって異なります。こちらをご覧ください。
VPN Gate に接続することができる VPN プロトコルには何がありますか?
SoftEther VPN プロトコル (SSL-VPN)、L2TP/IPsec、OpenVPN および
MS-SSTP があります。詳しくはこちらをご覧ください。
Windows から VPN Gate に接続するためにはどうすれば良いですか?
合計 4 種類の方法があります。「SoftEther
VPN Client + VPN Gate Client Plug-in」を利用する方法がお奨めです。その他の方法としては、L2TP/IPsec
を使用する方法、OpenVPN Client を使用する方法、MS-SSTP VPN
クライアントを使用する方法があります。
VPN Gate の VPN サーバー一覧にはたくさんのサーバーがあります。どのサーバーに接続すれば良いですか?
一覧にあるどのサーバーにでも接続できます。「回線品質」や「連続稼働時間」、「累計利用者数」などの値を参考にして接続したい
VPN
サーバーを選んでください。なお、独自の数式によって計算されたスコア順にソートされていますので、上から順に接続を試してみるのも良いでしょう。
VPN Gate の VPN サーバーの運営者に連絡する方法を教えてください。
VPN Gate の VPN サーバー一覧にボランティア運営者の連絡先が表示されている場合は、その連絡先に連絡をしてください。もし連絡先が表示されていない場合は、当該ボランティアが連絡先を入力していないことを意味しますので、連絡することはできません。
Windows 版の SoftEther VPN Client + VPN Gate Client
Plug-in を使用する場合の利点は何ですか?
Windows 版の VPN Gate Client
Plug-in は、SoftEther VPN Client
の機能を強化するための外部モジュールです。このプラグインは、SoftEther VPN
クライアント接続マネージャの画面に新たに VPN Gate
のアイコンを追加します。このアイコンをダブルクリックすると、現在稼働している VPN Gate 公開 VPN
中継サーバーのリストがソフトウェア内で表示され、VPN
サーバーをダブルクリックするだけで接続を行うことができてとても便利です。
VPN Gate の公開 VPN 中継サーバーは多数の VPN
プロトコルが利用可能なようですが、どのように実装しているのでしょうか?
筑波大学において研究開発中の SoftEther VPN Server
をベースに開発しています。SoftEther VPN は Windows や Mac などのコンピュータおよび
iPhone, iPad, Android, Windows RT などのスマートフォンやタブレット、Cisco
などのサードパーティ製 VPN ルータ、OpenVPN や MS-SSTP などの既存の VPN
プロトコルとも互換性がある安全で高性能な無償の VPN ソフトウェアです。詳しくは
http://www.softether.org/ をご覧ください。
SoftEther VPN とは何ですか?
SoftEther VPN とは、筑波大学において研究開発中のフリーの VPN ソフトウェアです。2012
年中旬にオープンソース (GPL) になることが予定されています。SoftEther VPN について詳しくは
www.softether.org
をご覧ください。
SoftEther VPN と VPN Gate との関係性について教えてください。
VPN Gate を構成するためのクライアントソフトウェアやサーバーソフトウェアは、SoftEther VPN
をベースにプラグインの形で拡張開発されています。VPN Gate は SoftEther VPN
という成果物の一部ではありません。SoftEther VPN はそれ単体で使用することができます。詳しくは
www.softether.org
をご覧ください。
VPN Gate プロジェクトは SoftEther VPN プロジェクトと等価ですか?
いいえ。この 2
つのプロジェクトは、いずれも筑波大学において実施されていますが、それぞれ分離・独立した異なるプロジェクトです。SoftEther
VPN プロジェクトの目的は優れた VPN サーバーやクライアントを実装することで、VPN Gate
プロジェクトの目的は優れた分散型 VPN サーバー環境を実現することです。SoftEther VPN
プロジェクトについて、詳しくは
www.softether.org をご覧ください。
VPN Gate を経由した通信はログに記録されていますか?
記録されている場合と、記録されていない場合とがあります。VPN Gate の各 VPN
サーバーの管理者のポリシーによって異なります。管理者が設定しているログポリシーについては、公開
VPN 中継サーバー一覧のページに表示されています。
普段使用していた VPN サーバーが突然利用できなくなりました。
その VPN サーバーを運用していたボランティアが運用を停止した可能性があります。VPN
サーバー一覧のページから、他の利用可能な VPN サーバーを選択してください。
VPN サーバーの一覧ページに、ホストの DDNS 名 (.opengw.net) と IP
アドレスの両方が記載されています。どちらを接続先 VPN サーバーとして指定するべきでしょうか?
通常は、DDNS 名を指定してください。DDNS 名を指定した場合、その VPN サーバーの IP
アドレスが変化した場合でも継続して接続できます。ただし、一部の国・地域からではなぜか .opengw.net
というドメインに対して接続することができない場合があるかも知れません。そのような場合は、代わりに IP
アドレスを指定してください。
私の国では政府によるファイアウォールがあり、海外のサイトへのアクセスが原因不明の故障によって不安定になることがあります。www.vpngate.net
の Web
サイトへは本日はアクセスできますが、突然アクセスできなくなるかも知れないと思うと不安です。対策方法はありますか?
はい、あります。ミラーサイト一覧 にある URL
をコピーし、自分用に保管しておいてください。後日、もし www.vpngate.net の Web
サイトにアクセスすることができなくなった場合は、ミラーサイトの URL のうちいずれかに接続してみてください。
私の国の政府のファイアウォールで原因不明の故障が発生し、www.vpngate.net の Web
サイトが閲覧できなくなった場合でも、VPN 接続は可能ですか?
はい、可能です。各 VPN
サーバーはボランティアによってインターネット上に分散配置されていますので、www.vpngate.net
へのアクセスが正常に行えないようになった場合でも各 VPN サーバーへの VPN 接続は問題なく継続できます。
www.vpngate.net の Web サイトが閲覧できない場合でも、SoftEther VPN
Client + VPN Gate Plug-in をすでにインストールしてあれば VPN 接続は可能ですか?
はい、可能です。SoftEther VPN Client + VPN Gate Plug-in は
www.vpngate.net の Web サイトに依存していないため、あなたの国のファイアウォールの故障により
www.vpngate.net の Web サイトが閲覧できなくなった場合でも継続利用できます。
自分のコンピュータを VPN サーバーにしてボランティアとして VPN Gate 学術実験に参加したい。
ご協力ありがとうございます。こちらの方法をご覧ください。なお、Windows
コンピュータが必要です。
ボランティアとして VPN Gate Service を動作させるコンピュータが社内 LAN
などのプライベートネットワークにあっても安全か?
はい、安全です。VPN Gate Service に接続したゲストユーザーはインターネット上のグローバル IP
アドレスに対する通信を行うことは可能ですが、プライベート IP アドレス
(192.168.0.0/255.255.0.0, 172.16.0.0/255.240.0.0,
10.0.0.0/255.0.0.0) にはアクセスすることかできません。したがって、VPN Gate Service
を社内 LAN 上で動作させる場合でも、ゲストユーザーは社内 LAN 上のコンピュータにアクセスすることはできません。
ボランティアとして VPN Gate Service を動作させる場合、自分のコンピュータが SMTP
プロトコルを用いた SPAM メールの発信源として悪用される可能性はありますか?
その心配はありません。VPN Gate Service では、外向き TCP 25
番ポートがブロックされています。その他にもブロックされているポートがあります。詳しくは "VPNGATE" 仮想 HUB
の "アクセスリスト" 一覧をご参照ください。
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