警察庁で VPN Gate の悪用防止・犯人追跡手法に関する勉強会を開催

2013 年 8 月 29 日
VPN Gate プロジェクト

 

2013 年 8 月 23 日 (金) に 警察庁 (霞ヶ関・警察合同庁舎) において  VPN Gate の悪用防止およびログ解析・犯人の追跡などの手法を研究・議論するための勉強会が開催されました。

   

勉強会では VPN Gate のプロジェクト責任者が VPN Gate の技術的な仕組み、および VPN Gate を経由して違法行為が行われた場合の真の発信者の追跡方法について講演を行いました。また、VPN Gate を経由した事案が発生した場合におけるログの実践的な検索方法や、自動化されたログ検索支援システムに関して説明を行いました。その後、参加者である警察関係者の間で活発な議論が交わされました。

勉強会には、警察庁の職員と、各都道府県警察のハイテク犯罪対策関係の警察官の方々 (合計 20 名程度) が多数参加されました。

 

VPN Gate プロジェクトでは、このような勉強会をはじめとして、日頃から必要に応じて VPN Gate の不正利用防止のため、日本の警察の捜査機関に情報提供を行い、また捜査機関からの照会や相談に応じています。実際に VPN Gate を不正に利用した日本国内のユーザーの方が検挙された事例も発生しています。

VPN Gate の不正利用防止の取り組みについて に記載されているように、違法行為を実行する際に VPN Gate をプロキシとして使用した場合、発信元の IP アドレスが必ずログに残ります。ログファイルは捜査機関によって取得され、解析されます。また、VPN Gate プロジェクトでは捜査機関の捜査に全面的に協力し、悪用を行った者の割り出しのための積極的な技術的支援を行っています。

 

VPN Gate は Tor に代表されるような完全匿名化ソフトウェアではありません。VPN Gate を用いて違法行為を実行されることは、ログをもとに追跡され、検挙されるリスクがあります。

VPN Gate を用いて違法行為を実行されることを計画されている方におかれましては、発信元の匿名化にはつながりませんので、VPN Gate を利用されることはおやめいただきますようお願い申し上げます。